VanEck、SECに現物Solana ETFのS-1フォームを提出 : SOL価格は8%の上昇

大手資産運用企業のVanEck社が、SEC（米国証券取引委員会）にSolana（SOL）の価格に連動する新しい現物ETF（上場投資信託）をアメリカで立ち上げるためのVanEck Solana TrustとしてS-1フォーム申請を行ったことが明らかになりました。

I am excited to announce that VanEck just filed for the FIRST Solana exchange-traded fund (ETF) in the US.

Some thoughts on why we believe SOL is a commodity are below.

Why did we file for it?
A competitor to Ethereum, Solana is open-source blockchain software designed to… pic.twitter.com/XwwPy8BXV2
— matthew sigel, recovering CFA (@matthew_sigel) 2024年6月27日

x.com

このETFは、Solanaの価格動向を追跡し、その価値の変動を反映することを目的としています。

VanEckのデジタル資産担当責任者であるMatthew Sigel氏は、この新しいファンドについての発表を喜んでおり、これがアメリカで初めてのSolana専用ETFであることを強調しています。

この動きは、アメリカの証券取引委員会（SEC）がビットコインとイーサリアムに関する現物ETFを承認した後に続くものです。

SECは先月、イーサリアムに関する現物ETFの申請を承認し、その取引開始に向けた手続きを進めています。

一部の市場アナリストは、その取引が来週にでも開始される可能性があると見ています。

VanEckのS-1登録声明によると、このVanEck Solana TrustはCboe BZX Exchangeに上場され、Solana（SOL）を保有し、MarketVectorTM Solanaベンチマークレートに基づいてその価値を毎日評価するとのことです。

またSigel氏は、Solana（SOL）の分散型の特性、高い実用性、経済的実現可能性が、他の確立されたデジタル商品と一致していると述べ、Solana（SOL）がアプリストアの独占に対する代替品としての価値を持ち、投資家や開発者、起業家にとって有用な商品である可能性があると信じていることを強調しています。

一方で、ブルームバーグのシニアETFアナリストのエリック・バルチュナス氏は、「ソラナ先物が存在しないために、この提案は絶対に承認されないという見方が一般的だが、大統領が変われば状況が一変する可能性がある。例えば、Hester Peirceのような人物がSECを率いることになれば、何が起こるか分からない」と述べています。

The knee jerk reaction here is 'oh this will never be approved bc there aren't Solana futures' agree but.. if change at POTUS i think anything poss. Just imagine Hester Peirce (or someone like that) running the SEC..
— Eric Balchunas (@EricBalchunas) 2024年6月27日

x.com

この報道により、Solana（SOL）価格は過去24時間でわずか数分で139ドルから148ドルとなり8%以上の急騰を見せています。

このように、VanEckはSolana（SOL）に大きな期待を寄せており、その価格動向を追跡するETFの立ち上げに向けて動いています。

そして、SNS上で誤解をしている方々が多くいるため新しい証券（ETFを含む）を発行する際の手続きについて、以下の点にご注意ください。

S-1の提出：まず、S-1フォームが証券取引委員会（SEC）に提出されます。この書類には、ファンドの投資戦略、リスク、その他の詳細情報が含まれています。このステップが完了しないと、次のステップに進むことはできません。
Form 19b-4の提出：S-1が提出された後、Form 19b-4が提出されます。この書類は、ETFを取引所に上場するための手続きに必要です。これにより、取引所はETFの上場を審査・承認します。

誤解しないように、これらのステップが順番に行われることを確認してください。S-1が先に提出され、その後にForm 19b-4が続くことになります。

S-1は、ETF（上場投資信託）などの新しい証券を発行するために、まず証券取引委員会（SEC）に提出される書類のことです。

これにはファンドの詳細情報が含まれます。

その後、Form 19b-4という別の書類が提出され、これがETFの取引所への上場と承認に必要なプロセスを進めるためのものです。

つまり、S-1はETFを作るための最初のステップで、Form 19b-4はそのETFを取引所に上場するための次のステップとなります。