米国における現物イーサリアムETFの承認は、市場の新たな局面を開くかもしれません。
暗号資産を専門的に投資する機関資産運用会社 HashKey Capitalのジュピター・ジェン氏は、現物イーサETFが否認されたとしても、それが市場に与える影響は限定的であるとの見解を示しています。
彼は、今月初旬にCointelegraphに語ったところによれば、「市場がまだその可能性を織り込んでいないと考えており、現物ビットコインETFが既に伝統的なファンドへの参入口として機能している」と述べています。
ジェン氏は、特にステーキングを含むETFが承認される可能性について楽観的であり、そのような動きがイーサリアムの価格を押し上げる可能性があると指摘しています。
一方で、証券取引委員会（SEC）は、現物イーサリアムETFに関する決定を間もなく下す予定ですが、ブルームバーグのETFアナリスト、エリック・バルチュナス氏は、以前に承認の可能性を35％に低下させています。
x.comYeah our odds of eth ETF approval by May deadline are down to 35%. I get all the reasons they SHOULD approve it (and we personally believe they should) but all the signs/sources that were making us bullish 2.5mo out for btc spot are not there this time. Note: 35% isn't 0%, still… https://t.co/QWQOGZjDC5
— Eric Balchunas (@EricBalchunas) 2024年3月11日
元々は、70%と見積もっていたが、かなり引き下げ弱気の発言を示したが、「0%になったわけではなく、長期的には、まだ承認される可能性は高い」と付け加えた。
同様に、バロンとJPモルガンのアナリストは、SECの参加が不足しているため懐疑的な見方をしています。
VanEck（ヴァンエック）のようなETF発行者は、SECからの完全な拒否の可能性を指摘していますが、著名な暗号資産投資家のJelle氏は、イーサリアムの価格にとって好材料がまだ残っていると考えています。
ヴァンエックCEO：イーサリアムETFのSEC承認見込み薄い可能性 - FIntCrypto
彼は、最近のビットコイン半減期がイーサリアムの価格に類似した影響を与える可能性があるとして、2020年の半減期前後の価格動向を引き合いに出しています。
x.comThe last #Bitcoin halving was $ETH's sign to start running hard.
— Jelle (@CryptoJelleNL) 2024年4月4日
Is this time different? I don't think so. pic.twitter.com/fGIiGYufe0
米国での現物イーサリアムETFの承認は不確実ながら、香港ではすでにそのような商品が取引を開始する準備が整っています。
香港の証券監視機関は、HashKey CapitalやBosera Capitalなどの資産管理会社からの現物ビットコインおよびイーサリアムETFの申請を承認しました。
仮想通貨市場への新たな突破口、香港がビットコインとイーサリアムの現物ETF設立承認 - FIntCrypto
これは、アジア市場における暗号通貨の受容が進んでいることを示しています。
この動きは、世界的な暗号資産市場における新たな展開を予感させるものです。
