3月20日に、米国の金融監督機関である証券取引委員会(SEC)は、資産管理大手ヴァンエック社が提出したイーサリアムに基づく新たな上場投資信託(ETF)に関する決定を保留し、5月23日まで結論を延期すると発表しました。
この決定は、SECがCboe BZX取引所でのヴァンエック・イーサリアムETFの上場申請に対する最終的な承認または却下を決定するために追加の時間を必要としていることを示しています。
SECは、提案されたルールの変更を十分に検討するために、この期間の延長が必要であるとの立場を明らかにしました。
以前にも、SECはハッシュデックスとARK 21シェアーズによる同様のイーサリアムETFの申請について、決定期限を延長しています。
ブルームバーグのETFアナリスト、ジェームズ・セイファート氏は、現在の申請が最終的に却下されると予測しており、SECがイーサリアムを証券として分類する可能性があるとの報道もあります。
x.comAnd there's @vaneck_us's delay just a bit ago: https://t.co/MmRRjdDgUI pic.twitter.com/WVvfzaZo1y
— James Seyffart (@JSeyff) 2024年3月20日
この分類がETFの承認にどのような影響を及ぼすかは現時点では不透明です。
SECは、イーサリアム先物に連動する投資商品の承認を通じて、仮想通貨を商品と見なす方向性を示していますが、ヴァンエックの申請延期により、今回の提案は公開コメントの段階に移行しました。
さらに、2024年1月10日には、SECが米国で初めてビットコイン現物ETFの上場を許可しましたが、一部の上院議員は、イーサリアムに基づくETFが小規模投資家に大きなリスクをもたらす可能性があるとして、SECに対し慎重な対応を求めています。