Googleがイーサリアムネームサービス(ENS)を検索機能に組み込んだことで、仮想通貨のアドレス情報がEtherscanを通じて直接検索可能になりました。
この動きは、仮想通貨の透明性とアクセス性を高める一歩として注目されています。
CryptoSlateの調査によると、この新機能はイーサリアム共同創設者のVitalik Buterin氏のアドレス(Vitalik.eth)を含む複数のENSアドレスでテストされ、イーサリアムの残高や最近のトランザクション情報が表示されることが確認されました。
ENSの公式声明はまだありませんが、元開発チームメンバーのBrantly Millegan(ブラントリー・ミレガン)氏がこの統合を発表しました。
x.comholy fucking shit google has integrated ENS into its search 🤯🤯🤯🤯🤯🤯🤯🤯🤯🤯🤯🤯🤯🤯🤯🤯🤯🤯🤯🤯🤯🤯🤯🤯🤯🤯🤯🤯 pic.twitter.com/xZt00EdJoq
— brantly.eth (@BrantlyMillegan) 2024年3月21日
Googleは仮想通貨分野での活動を拡大しており、以前にはイーサリアムのアドレス残高を検索エンジンから直接確認できる機能を提供していました。
また、イーサリアムのマージイベントに合わせてカウントダウンタイマーを設置するなど、ユーザーが重要なイベントを追跡できるようにしています。
Googleの金融部門であるGVは、Dapper LabsやYuga Labs、Helium、Voltageなどの仮想通貨関連企業に投資を行っており、Web3プラットフォームへの関与を深めています。
また、最近ではGoogleは仮想通貨広告ポリシーを改訂し、「Cryptocurrency Coin Trusts」を含むようにしました。
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これにより、投資家はデジタル資産を保有する信託の株式を取引できるようになり、ブラックロックなどの資産運用会社のビットコインETF製品が検索結果に表示されるようになりました。
ENS機能の発表後、ENSトークンの価格は約6%上昇し、筆記時点では20.74ドルで取引されています。
ENSプロジェクトは、GoDaddyとのパートナーシップを通じてDNSとイーサリアム名のリンクを強化し、分散化を進めるなど、重要な進展を遂げています。
このような動きは、仮想通貨業界におけるGoogleの影響力をさらに強化するものと見られています。