デビエックス（Debiex）という仮想通貨取引所が、米国商品先物取引委員会（CFTC）によって告発されました。
CFTCは1月19日に行った発表において、デビエックスのスタッフが顧客の信頼を得るために偽りの恋愛関係を演出し、顧客に取引所の口座を開設させようとしたと明らかにしました。
デビエックスは顧客に対して、彼らの資金が仮想通貨に投資されることを保証しましたが、実際にはその資金を個人の利益のために不正に流用していたとされています。
CFTCの提訴によれば、「デビエックスの幹部やマネージャーは、虚偽のコミュニケーションを通じて信頼を築き、潜在的な顧客と友好的かつロマンチックな関係を構築し、その後にデビエックスで取引口座を開設し資金を預けるよう誘導した」とされています。
x.comCFTC Charges Bogus Digital Asset Platform with Fraud and Misappropriation in an Online Romance Scam: https://t.co/RpskNapy7i
— CFTC (@CFTC) 2024年1月19日
わずか5人の特定された被害者がいるにもかかわらず、規制当局はデビエックスによる200万ドル以上の盗難を主張しています。
「2022年3月から現在までの期間において、デビエックスは5人の顧客から約230万ドルを不正に受け取り、それを流用していた」と報告されています。
バレンタインデーが数週間後に迫る中、投資家は慎重であるべきです。
特に、ロマンチックな関係を通じて仮想通貨ウォレットを接続したり、仮想通貨サービスに登録する際には注意が必要です。
近年、仮想通貨の人気を利用したロマンス詐欺が増加しており、その一環として2023年5月には仮想通貨取引所バイナンスが論議の的となりました。
テキサス州の女性がTinderで知り合った男に800万ドルを騙し取られ、バイナンスに詐欺師に対する補償を求めました。
しかし、コインテレグラフが報じたところによれば、アモス・マザント判事はバイナンスが盗難に関与した証拠はないと裁定したようです。
PRESIDENT Onlineニュース によれば、日本でもSNSを通じて「愛してる」などのメッセージを送り、最終的には金銭を騙し取る「国際ロマンス詐欺」の被害が急増しています。
最近では、西アフリカのガーナに潜伏していた森川光容疑者（58）が国際手配され、現地で拘束され、日本に送還された事件も発生しました。
この容疑者は全国の男女65人から総額約4億円を騙し取ったとみられています。
同様に、2022年6月に発覚した山梨県在住の50代男性もロマンス詐欺の被害に遭い、約1億5000万円もの資金を詐取された事件が報告されています。
ロマンス詐欺師は、従来の長期にわたる信頼構築の出会い系アプリ手法から離れ、素早く資金を奪うために新しい戦略を採用しています。
最新の報道によれば、彼らは新たな手法として、特定のターゲットに焦点を当てたフィッシング詐欺を用いているとされています。
これらの攻撃者は、狡猾な手法を駆使してあなたの信頼を勝ち取り、親近感を抱かせ、友達や恋人になった後に仮想通貨投資を促したり、個人情報などを入手しようとします。
ロマンス詐欺は、信頼感や好意を悪用する危険な手法であり、投資家はますます慎重になるべきです。
ただし、全ての人が悪意を持っているわけではありません。
仮想通貨市場全体として、コインテレグラフジャパンが投稿した記事によれば、ビットコインが不法取引に使用される割合は低下傾向にあるとの証拠があります。
ですが、不審なメッセージや情報共有には慎重になり、セキュリティ意識を高めて身を守りましょう。
ロマンス詐欺の脅威を理解し、個人情報を守るための対策を講じていくことが重要です。
仮想通貨市場では信頼できる取引所の選択が重要であり、顧客が詐欺から守られる仕組みが整備される必要があります。
業界全体が透明性とセキュリティを向上させる取り組みが求められます。
