仮想通貨市場では、ビットコインが前日比3.7%上昇し、1BTC＝50,000ドルに達しました。
筆記時点では、49,968ドルで取引きされており、＋4.43%の上昇です。
この価格は、ビットコインETFが承認された後の最高値を更新しました。
週明けは穏やかな始まりでしたが、注目を集めたのはイーサリアム・トークンスタンダードのERC-404で、複数のウォレットで1つのNFTを細分化する新しい方法でした。
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イーサ（ETF）の相場が急騰し、それに伴いBTCも上昇し、米国時間において740万円周辺まで値を伸ばしました。
これにより、ドル建てでは2021年12月以来の50,000ドル（約746.8万円）に到達しました。
後に若干の下落が見られたものの、ビットコインの復活は機関投資家の需要の高まりや金利の動向の可能性、そして次の半減期に向けてビットコインの希少性が高まるという期待に牽引されています。
これは、2021年12月の前回のピークから大きく変化していることを示しています。
この強気の勢いは、Glassnodeのオンチェーン指標によっても裏付けられており、長期保有者のMVRVが「高リスク」領域に達し、市場の拡大段階を示唆する強気市場の初期の兆候を示しています。
x.comAfter the challenging recovery since the FTX collapse, this indicator has advanced to 2.06, entering the High Risk🟧regime.
— glassnode (@glassnode) 2024年2月9日
These levels are typically seen during the early stages of bull markets, as long-term investors return to a relatively meaningful level of profitability. pic.twitter.com/XMSjJjUc1z
主要なアルトコインでは、イーサリアム（ETH）が前日比6.2％上昇し、ソラナ（SOL）が7.3％上昇しました。
Crypto Rover氏は、ビットコインが1BTC＝48,500ドルを超え、0.618フィボナッチレベルを突破すると、強気トレンド転換が明確になるとの見解を示しています。
フィボナッチは、2021年11月に記録した69,000ドルを起点に、2022年10月のFTXショック時の16,000ドルを底値として考えた場合の戻り高値です。
BitMEXの創業者であるアーサー・ヘイズ氏は、ビットコインの調整を予測して、権利行使価格が35,000ドルのプットオプションを購入していました。しかし、市場が想定よりも下落せず急速に反発したため、彼はポジションを解消し、強気の視点に転じました。
また、データ分析企業CryptoQuantのCEOであるKi Young Ju氏は、今年中に1BTC＝112,000ドルに達する可能性があると指摘しています。
x.com#Bitcoin could reach $112K this year driven by ETF inflows, worst-case $55K.https://t.co/HrkV3TU8Ul pic.twitter.com/jBn6HWpt9b
— Ki Young Ju (@ki_young_ju) 2024年2月11日
その根拠として、ビットコイン現物ETFへの流入ペースが毎月95億ドルに達する可能性があります。
このペースで推移すれば、年間で1,140億ドルの増加が見込まれます。
さらに、グレースケールの投資信託「ビットコイントラスト（GBTC）」の流出分を差し引いても、大幅なプラスが期待されます。
Ki Young Ju氏はまた、MVRV比率をもとに将来の価格を概算しました。
過去の相場傾向によれば、0.75台は底値圏となり、3.9台は天井圏となるとしました。
MVRVはビットコインの時価総額を実現資本（Realized Cap）で割って計算されるもので、強気相場の天井圏と弱気相場の底値圏を示す指標の1つです。
さらに、資産運用会社CoinSharesの週次レポートによれば、先週の上場投資商品（ETP）への資金流入は11億ドルを超えました。
x.comInflows of US$1.1bn into digital asset ETPs, momentum of inflows into new issuers not slowinghttps://t.co/IERahbmYhO
— James Butterfill (@jbutterfill) 2024年2月12日
運用資産総額（AuM）は2022年初頭以来の最高水準となる590億ドルに達しました。
しかし、一方で、FTXの破綻などの影響で疑心暗鬼に陥った個人投資家の反応は総じて鈍く、「ビットコイン」の自然検索流入を示すGoogleトレンドは依然として低迷しています。
この個人投資家の関心の低さは、持続性の高さを示唆しているとの見方もあります。
x.comHovering around $50k and google search trends for "bitcoin" look like this lol pic.twitter.com/j0S4Cs1lgp
— Will (@WClementeIII) 2024年2月12日
仮想通貨市場は非常に興味深い展開を見せています。
ビットコインの価格上昇は、機関投資家の関心の高まりやETFの承認によるポジティブな影響を示しています。
また、イーサリアムやその他の主要なアルトコインも上昇しており、市場全体が強気のムードに包まれています。
一方で、個人投資家の関心の低さも興味深い現象です。
これが持続的なトレンドなのか、それとも一時的なものなのかは見極めが必要です。
FTXの破綻などの影響で不安を感じている可能性もありますが、市場の持続的な成長と拡大を考えると、個人投資家の関心が再び高まる可能性もあります。
今後の市場動向については、ビットコインETFや機関投資家の動向、NFT市場の成長などが重要な要因となるでしょう。
また、技術的な面や規制の動向も注視する必要があります。
短期的な変動はあるかもしれませんが、長期的に見ると仮想通貨市場の将来は明るいと言えるでしょう。
