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ビットコイン半減期の異なる視点:グレースケールの分析から見る価格予測の変化

グレースケール(Grayscale)、米国の仮想通貨運用企業が、ビットコイン(BTC)の半減期に関する新しいレポートを発表しました。

今回の報告書では、前回とは異なる視点が提供され、現物ETFの承認やオーディナルの出現など、新たな動向にも焦点を当てています。

グレースケールは、過去のビットコインの価格上昇は半減期後に見られたものの、それがマクロ経済の状況などと密接に関連していた可能性を指摘しています。

彼らは、ビットコイン価格が半減期だけでなく、より大きな経済情勢や投資家の行動にも影響される可能性を示唆しています。

さらに、グレースケールは半減期ビットコインの供給量に与える影響を分析しています。

彼らは、ビットコインの現物ETFに関して次のように述べています。

ビットコインのエコシステムの普及・成熟や、安定した資金流入が継続していくことを仮定した場合、ETFの資金フローは、マイニング事業者の売り圧力を相殺するものとして機能する可能性がある」

ブルームバーグETFアナリストであるジェームス・セイファート氏によると、日々のETFへの流入額が100万ドルから1,000万ドル(約1.5億円~15億円)の範囲になると、売り圧の減少によりビットコインの市場構造に良い影響を与える可能性があると推測されています。

なお、8日の純流入額は4億ドルでした。

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これに関連して、グレースケールはマイニング事業者がブロック報酬を売却することが、潜在的な売り圧になってきたと指摘。

現在は、ブロックごとに6.25 BTCが報酬として得られるが、半減期後は3.125 BTCになる。

これは現時点で年間70億ドル(約1兆円)の減少に相当し、売り圧力が緩和されると予測しています。

このレポートによれば、ビットコイン市場におけるETFの普及が、マイニング事業者の売り圧を相殺する可能性があるという興味深い示唆があります。

また、半減期後のビットコインの報酬の減少が売り圧を和らげると予測されています。

これらの要因が組み合わさることで、将来的には市場の構造に良い影響を与えるかもしれません。

ただし、マクロ経済の状況や投資家の行動など、他の要因も考慮する必要があることにも注意しなけれはならない。

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