中国のIT大手である、アリババグループのフィンテック部門、アリペイがWeb3のフロンティアを切り開く新たな試みに乗り出しました。
アリペイは、革新的なブロックチェーン技術「アバランチ」を採用し、ユーザーとの関わりを深める新しいプログラムをテストしていると発表しました。
この取り組みにより、アリペイは「Alipay+ D-store」という注文プラットフォームを通じて、Web3対応のバウチャー・プログラムを展開。
東南アジアのミルクティー店舗で利用可能なこのプログラムでは、顧客がミニゲームをプレイしてバウチャーを獲得し、その後、電子財布で使用できます。
Source: Avalanche(一部翻訳)
アバランチによると、このバウチャーは500店舗以上で利用可能で、アバ・クラウドというブロックチェーンサービスを通じて管理されています。
これにより、アリペイはWeb3技術を活用した新しい顧客体験を提供することができます。
さらに、アバランチはこのプログラムがブロックチェーン機能やデジタルコレクタブルを通じて他のブランドとの協力を促進すると述べています。
現在は概念実証の初期段階にあり、将来的には2000店舗以上での展開と1億人のユーザーへのクーポン提供を目指しています。
アバランチは2024年にも有名ブランドとの提携を進め、エコシステムを拡大してきました。
特に注目すべきは、スポーツ・イラストレイテッドのチケット販売部門であるSIチケットとの提携で、アバランチはNFTチケット販売プラットフォーム「ボックスオフィス」をホストすることになりました。
元々2023年5月に、ボックスオフィスはポリゴン上で立ち上げられ、NFTチケットを通じてイベント主催者が来場者に特別な利点を提供できるようになりました。
ですが、「ボックス・オフィス」をポリゴン・ブロックチェーンからアバランチに移行すると発表した。
x.comIntroducing Box Office, the all-new event management platform from Sports Illustrated Tickets 🎟️
— SI Tickets (@si_tickets_) 2023年5月2日
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これにより、アバランチネットワーク上でNFTチケットが生成・販売されるようになります。
また、2024年3月12日に、アバランチはゲーム業界にも進出しており、大手ゲーム開発のネクソン(NEXON)の人気MMORPGであるMapleStory(メイプルストーリー)がアバランチのサブネットを利用してユーザーにコンテンツ生成の機会を提供すると発表しました。これは2024年中に配信予定です。