ビットコイン市場は、最近のETF(為替取引ファンド)への投資の増加により、活況を呈しています。
特に、アメリカのビットコインに直接投資するETFは、18日間連続で資金が流入し、ビットコインの価格が新たな最高値を更新する可能性が高まっています。
ブルームバーグの集計によると、12のビットコイン関連製品が、今年1月の発売以来、合計156億ドルの契約を獲得し、これらの製品の総資産は623億ドルに達しています。
この成功は、ブラックロックやフィデリティ・インベストメンツなどの大手企業が提供するビットコインファンドの影響が大きいとされています。
さらに、仮想通貨業界の焦点がアジアからアメリカへと移行しているとも指摘されています。
ETFへの需要の高まりと、アメリカ連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ予想が、ビットコインの価格が6月末までに73,798ドルという最新の最高値を超える可能性を高めています。
Fundstrat Global AdvisorsのSean Farrell氏は、ビットコインETFへの資金流入が増加しており、経済成長の鈍化とデフレの兆候が仮想通貨市場を支える要因になっていると述べています。
ブラックロックのiShares Bitcoin Trustは214億ドルに達し、Grayscale InvestmentsのBitcoin Trustを上回り、世界最大のビットコインファンドとなりました。
フィデリティのファンドも123億ドルで3位にランクインしています。
米国証券取引委員会(SEC)は、裁判所の判断を受けて2023年1月にビットコインETFを承認しました。
また、5月にはイーサリアムに関するファンドの承認に向けて動きを見せています。
しかし、SECはゲイリー・ゲンスラー議長の下で、デジタル資産業界に対する規制違反の疑いに批判的な姿勢を維持しており、議会は仮想通貨に関する法律の明確化を目指して努力を続けています。
また、SECの規制が金融や銀行セクターに及ぼす影響に対して、上院と連邦司法裁判所からの支援が増えているとも報告されています。