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イーサリアム「Dencun」アップデート完了:L2手数料が大幅削減、未来への前進

イーサリアムネットワークは、最新のアップグレードのデンクン「Dencun」を成功裏に展開しました。

このアップデートは、日本時間で3月13日の23時にエポック269568で実施され、予定どおりに完了しました。

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この進展により、EIP-4844もしくはプロトダンクシャーディングが導入され、レイヤー2のロールアップチェーンでのトランザクションコストが大幅に削減されることが期待されています。

「Dencun」は、ステーキングの出金制限を解除した「シャペア」に続く、イーサリアムの重要なステップです。

このアップグレードの影響を受けて、イーサリアムの価格は3月8日に4000ドルを超え、2021年12月以降の最高値を記録しました。

この動きは、イーサリアムが世界で2番目に大きな暗号資産としての地位を確固たるものにし、その価格は1週間で14.7%、1ヶ月で50.41%も上昇しました。

一方で、フィデリティ・インベストメンツの分析家マックス・ワディントン氏が3月6日に発表したレポートで、イーサリアムのレイヤー2ユーザー向けの手数料削減が、メインネットのユーザーには直接的な影響を与えないと述べました。

ワディントン氏によると、「手数料削減を享受するためには、当面の間、イーサリアムのメインネットではなく、レイヤー2での取引が必要となります。これは、分散化とセキュリティの一部を妥協することを意味しますが、これにより資産を他のプラットフォームに移すユーザーが増える可能性があります。しかし、レイヤー2の技術が進化し、成熟していくにつれて、特に大規模な取引において、イーサリアムでの取引が中長期的には最適な選択となるでしょう」と述べています。

この見解は、イーサリアムの将来性と、レイヤー2の発展がもたらす影響についての洞察を提供しています。

今回の大型アップグレードは、イーサリアムの将来にとって大きな前進であり、その影響は今後も続くでしょう。