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仮想通貨市場は不確実性とポテンシャルが輝く世界

コインベースの収益向上はイーサリアムの最新アップグレードによるものか、JPモルガン分析

米金融大手JPモルガンは、イーサリアムの最新アップグレードが大手暗号資産取引所コインベース(Coinbase)の収益に好影響を及ぼすとの見解を示しました。

この報道は、コインデスクが3月15日に報じました。

この分析は、暗号資産市場の活況とイーサリアムの技術進歩が相まって、取引所の収益向上に寄与するというものです。

特に注目されるのは、イーサリアムの大型アップグレード「Dencun」であり、これが仮想通貨業界の発展において画期的な役割を果たしたと評価されています。

資産のトークン化や決済の分野でコインベースに新たな成長の機会が開かれると予測されています。

イーサリアムの最新アップデートは、レイヤー2チェーンにおける取引手数料の削減に大きな影響を与えました。

特にBaseチェーンとStarknetでは、手数料が大幅に低下しました。

Starknetでは、手数料が以前の2ドルからわずか0.01-0.04ドルへと減少し、Baseチェーンにおいても、0.31ドルから0.0005ドルへと大きく下がりました。

これは、イーサリアムの技術進化が実用性と経済性の両面でユーザーにメリットをもたらしていることを示しています。

このような進歩は、イーサリアムネットワークの効率性と拡張性を高め、さらなるイノベーションを促進するでしょう。

また、ユーザーにとっては、より低コストでの取引が可能となり、ブロックチェーン技術の普及に貢献することが期待されます。

さらに、コインベースは最近、株式市場の好調を背景に、転換社債の発行を計画しており、その規模は約1,500億円に上ると発表しました。

次なるイーサリアムのアップグレードは「Pralectra」と呼ばれ、2024年末から2025年にかけて実施される見込みです。

ただし、その内容についてはまだ開発者らが議論しているところです。

このアップグレードには、イーサリアムのセキュリティと安定性を高める提案EIP-6110が含まれており、ネットワークのバリデーターのデポジット処理方法の改善が期待されています。

また、取引処理能力の向上を目指す大規模データの取り扱い改善も提案されています。

これらの進化は、イーサリアムの将来にとって重要なステップとなるでしょう。