OKXがメインネットでX Layerのローンチを発表：Web3ネットワークの力を解放

世界で4番目の大手暗号資産取引所OKXは、最新の技術革新として、ポリゴンの開発ツールを駆使した新しいイーサリアム互換のレイヤー2ネットワーク「X Layer」のローンチを発表しました。

Hiya creators, builders, founders 👩‍💻👨‍💻

🚨 We're opening X Layer Mainnet to the Public 🚨

With +200 dApps building, X Layer is now accessible to everyone, not just developers.

Experience the power & security of our zkEVM L2 network firsthand.

Start building:… pic.twitter.com/K59dg0sJrG
— X Layer (@XLayerOfficial) 2024年4月16日

x.com

このプラットフォームは、Web3のエコシステムにおける高速かつ効率的なインフラとして機能し、分散型アプリケーション（dApps）の展開とセルフホスト型ウォレットの利用を容易にします。

OKXのマーケティング責任者であるHaider Rafique氏は、X Layerを含むLayer 2ソリューションが、デジタルアセットの未来における重要な役割を果たすと強調しました。

彼は、ユーザーがよりシームレスな体験を享受できるよう、相互運用性に重点を置いたエコシステムの構築に注力していることを明かしました。

「X1」として知られていたこのネットワークは、昨年11月にテストネットを開始し、短期間で50を超えるdAppsが導入されました。

The GraphやCurveなどの主要なWeb3およびDeFiプラットフォームは、既にX Layerのメリットを享受しています。

X Layerは、OKXを通じた暗号資産の移動を可能にし、170以上の分散型アプリケーション（dApps）へのアクセスを提供します。

これにより、トークン交換、ステーキング、その他のスマートコントラクトベースの活動が可能になります。

OKXは、自社の5000万人のユーザーベースがX Layerにとって価値ある資産であり、十分な流動性を提供していると述べています。

OKXのプラットフォームトークンであるOKBは、X Layer上での取引手数料の支払いに使用される主要な資産として機能します。

OKBの価格は最近14.81%上昇しました。

The Blockのデータによると、最近OKXはBinanceに次ぐ、600億ドル以上の月間取引量を記録しており、取引量では世界第2位の暗号資産取引所となっています。

X Layerは、PolygonのCDKを利用して構築されたZKロールアップソリューションであり、イーサリアムのセキュリティを維持しつつ、トランザクションの処理能力を高め、コストを削減することを目指しています。

Polygon Labsは昨年、2023年8月にCDKソフトウェアツールキットをリリースし、開発者がゼロ知識証明を搭載したイーサリアムのレイヤー2チェーンを構築できるようにしました。

ImmutableやAstarなどのプロジェクトは、Polygon CDKを使用して自身のレイヤー2ネットワークを開発する予定です。

X Layerは、ブロックチェーンアグリゲーションレイヤー「AggLayer」を介して他のネットワークに接続され、エコシステム全体の規模を拡大し、複数のチェーン間での統一された流動性を実現します。

Polygon LabsのCEO Marc Boiron氏は、X LayerのローンチがWeb3の統一を目指す業界の大きな一歩であると述べています。

OKXのユーザーは、X Layerを通じてAggLayer（アグリゲーションレイヤー）に接続された他のチェーンへのアクセスが容易になります。

AggLayerについては、Polygon Labsの公式ブログによれば、「開発者は、任意のレイヤー1またはレイヤー2チェーンをAggLayerに接続し、統一された流動性と実質的に無制限のスケーラビリティを備えた単一のチェーンのように感じるWeb3ネットワークを構築できます」と投稿には書かれています。

このアイデアは、モジュラーおよびモノリシックブロックチェーンの欠点に起因している、とPolygon Labsは述べた。

Source: AggLayerがどのように機能するのかを示したPolygon Labsのブログ記事の模式図。