米国の破産裁判所は、暗号資産融資企業ジェネシスの株式売却を認めました。
ジェネシスは、グレースケール・ビットコイン・トラスト(GBTC)とグレースケール・イーサリアム・トラスト(ETHE)の株を合わせて約2,250億円分売りに出す予定です。
内訳は、(GBTC)株約3500万株(1,950億円以上相当)、グレースケール・イーサリアム・トラスト(ETHE)の1,100万株以上(300億円以上相当)となります。
ジェネシスは、仮想通貨市場の大手であり、グレースケールの親会社であるデジタル・カレンシー・グループ(DCG)の子会社でもあります。
しかし、ジェネシスは昨年、経営破綻に陥りました。
ジェネシスの株式売却は、仮想通貨市場にどのような影響を与えるのでしょうか?
一部の専門家は、売り圧によってビットコイン価格が下落する可能性があると警告しています。
実際、ジェネシスの親会社であるデジタル・カレンシー・グループ(DCG)の弁護士、ジェフリー・セーファースタイン氏も、この懸念を裁判所に伝えていました。
しかし、破産裁判所のショーン・レーン判事は、ジェネシスと債権者が仮想通貨のプロフェッショナルであることを考慮し、株式の売却を承認しました。
裁判所は、ジェネシスがブローカーと協力して、戦略的に株を売却するだろうと信じています。
また、レーン判事は、売却が段階的に行われることや、債権者の多数が売却に賛成していることも重視しました。
ジェネシスの株式売却は、仮想通貨市場にとって大きな出来事です。
ジェネシスは、GBTCやETHEの株を法定通貨やビットコインに交換できるからです。
これは、仮想通貨の流動性や需給に影響を与える可能性があります。
ジェネシスと債権者は、株を最高値で売却することを目指していますが、市場の反応は予測できません。
売却の進捗と市場の動向に注目が集まります。
仮想通貨の投資家は、この売却が市場に与える影響を見逃せないでしょう。