仮想通貨界で大きな発展として注目されている出来事があります。
サム・バンクマン・フリード氏が率いていたFTX取引所が、2022年11月に崩壊しましたが、その後の展開が大きな話題となっています。
FTXは、顧客に対して合計160億ドルという莫大な現金を分配する準備を進めており、これがビットコインやソラナといった仮想通貨の価格にプラスの影響を与える可能性があります。
仮想通貨アナリストであるXremlin氏は、この現金が仮想通貨市場に流れ込むことで、市場の成長を促進する可能性があると予測しています。
Xremlin氏は、X上でこの分配の意義を説明し、すでに仮想通貨に投資している人々がこの現金を受け取ることで、市場に再投資される可能性が高いと指摘しています。
x.comFTX will distribute $16B in CASH to sidelined crypto traders
— Xremlin (@0x_gremlin) 2024年7月5日
In Q4, we'll see billions of buying pressure coming
Turned bearish today? Think again
🧵Read this to find out where the cash is headed pic.twitter.com/KpNTWQcswT
特に、BTC（ビットコイン）やSolana（SOL）などのトークンの購入に使われることで、これらの通貨の価格が上昇すると見ています。
この現金の源泉は、FTXが米国政府との合意のもとで売却した、不正に流用された顧客資金で購入された資産にあります。
これには、仮想通貨やハイテク企業への投資、ベンチャーファンド、不動産などが含まれています。
FTXは以前、AIスタートアップのAnthropicに5億ドルを投資していましたが、その株式を売却することで64億ドルの現金を確保しました。
この金額には、債務者や清算人が管理している資産も含まれている点に注意が必要です。
ただし、FTXが破産申請を行った2022年11月時点の仮想通貨価格の下落を基に顧客の請求額を決定したため、一部の顧客からは不満の声が上がっています。
例えば、10ETHを保有している顧客は、約12,000ドルを受け取ることになりますが、これはETHが1ETHあたり2,900ドルで取引されている現在の市場価格、約29,000ドルに比べて大幅に少ない金額です。
一部の顧客からの異議申し立てがあるにも関わらず、裁判所は清算計画に対する債権者の投票を承認しました。
投票が必要な票数を得られた場合、計画は最終的に裁判所の承認を経て実行されることになります。
