7月10日に、仮想通貨およびデリバティブ取引所であるBitMEX（ビットメックス）は、アメリカの法律に違反していたことを認めました。
これにより、ビットメックスがマネーロンダリング防止（AML）プログラムを運営せず、銀行秘密法（BSA）に違反したとして、同社が有罪判決を受けたことを発表しました。
Source: justice.gov
このプラットフォームは、アメリカでの運営に必要なマネーロンダリング防止措置を故意に怠っていたとされています。
米国ニューヨーク南部地区のダミアン・ウィリアムズ検事は声明で以下のように述べた。
BitMEXの創設者と長年の従業員が2022年に連邦裁判所で認めたように、2015年から2020年まで世界有数の仮想通貨デリバティブプラットフォームの1つである同社は、連邦法で要求されているように、有意義なマネーロンダリング防止プログラム（AML）なしで米国で運営されていました
実際にBitMEXの創設者や幹部は、過去にアメリカの銀行秘密法を破ったことを認めており、その結果、自宅拘留や執行猶予などの刑罰を受けています。
具体的には、2022年2月に、BitMEXの創設者であるアーサー・ヘイズ氏は、以前に銀行秘密法にも違反した罪を認めた後、6ヶ月の自宅拘留を宣告されました。
当ブログニュースは2020年頃には運営していないため以下のコインテレグラフを参照ください。 jp.cointelegraph.com
これにより、アーサー・ヘイズ氏はCEOから退任することとなりました。その後に彼は仮想通貨アナリスト兼投資家として活動しており、彼の発言は現在でも市場の注目を集めています。
さらに、2022年後半には検察官は、同社の元事業開発責任者であるグレッグ・ドワイヤー氏に、米国に違反したとして12ヶ月の執行猶予を宣告するよう裁判所に求めた事例もあります。
BitMEXは、アメリカでのビジネスにおいて、適切なマネーロンダリング防止プログラムを設置し維持する義務がありましたが、これを怠ったため、銀行秘密法違反の罪を認め、最大5年の懲役と罰金の可能性に直面しています。
この事件は、仮想通貨企業がアメリカ市場で活動する際には、アメリカの法律を遵守する必要があることを示しています。
また、CNBCの報道によれば、世界最大の仮想通貨取引所であるBinance（バイナンス）の元責任者である「CZ」ことチャンポン・ジャオ （Changpeng Zhao）氏も、同様の理由で有罪を認め現在、カリフォルニア州ロンポックの連邦刑務所に収監され、4ヶ月の刑期を開始しました。
また、CZ氏もアーサー・ヘイズ氏同様に、4ヶ月の刑期を終えた後に仮想通貨への関与を再開する意向を示しています。
これらの事例は、仮想通貨取引所が国際的な法規制を遵守することの重要性を浮き彫りにしています。
BitMEXやBinanceのような企業は、適切なマネーロンダリング防止措置を講じることなく、アメリカでのビジネスを行っていたとされ、これが法的な問題に発展しました。
