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仮想通貨市場は不確実性とポテンシャルが輝く世界

15億ドル損失にも関わらず、MicroStrategy創設者のマイケル・セイラー氏が語るビットコインの価値論

MicroStrategyの創設者兼会長であるマイケル・セイラー氏は、最近のビットコインの価格変動について、「混沌がビットコインの価値にとってプラスになる」という意見を表明しました。

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セイラー氏は、ビットコインが60,000ドルの大台を割り込んだ際に、この考えをX上で共有しました。

具体的には、ビットコインは直近24時間で約60,000ドルから10%以上の価格下落を見せ、60,000ドル台を割り込む事態となりました。

一部の分析家は、この急激な下落が、特にイランとイスラエル間の緊張関係の悪化に起因すると見ています。

ビットコインの価格下落は、特にビットコインのロングポジションを持っていたレバレッジトレーダーに大きな打撃を与えました。

市場分析機関WhaleWireによると、過去24時間でビットコインのロングポジションだけで12億ドル以上が清算されたとのことです。

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WhaleWireは、ビットコイン市場が過去15年でこのような大規模な清算を経験したことがないため、これが新たな記録であると推測しています。

このような大きな財政的影響があるにも関わらず、MicroStrategyの会長は、政治的な混乱が引き起こしたこの動きがビットコインにとって有益であるとの見解を持っています。

一方で、MicroStrategy自体も市場の不安定さから影響を受けています。

MicroStrategyが保有する214,245BTCのポートフォリオは、ビットコインの価格が24時間で67,900ドルの高値から60,900ドルの安値に落ち込んだことを受けて、15億ドル以上の損失を記録しました。

それでもなお、同社は平均購入価格が35,372ドルであることを考慮すると、現在も62億6000万ドル以上の莫大な利益を保持しています。

ただし、最近の67,000ドルを超えるビットコインの購入に関しては、損失を抱えている状況です。

一方で、暗号資産市場の参加者の中には、世界的な紛争が激化する中でセイラー氏の言葉遣いに批判的な声も上がっています。

状況の国際的な文脈に対する鈍感さを指摘する意見もあります。

しかし、セイラー氏の見解を支持する別のユーザーは、「ビットコインは混沌への防御策である」と述べています。