2024年12月30日、暗号資産市場のセンチメントを測る指標「Crypto Fear & Greed Index(恐怖と貪欲指数)」が、ビットコインの価格低迷を受けて10月の水準まで後退しました。
このインデックスは最新の更新で65を記録しており、依然として「貪欲」の領域に留まっているものの、これは10月以来の最低値です。
このインデックスは、Googleトレンド、アンケート調査、市場の勢い、市場占有率、ソーシャルメディアでの動向、市場のボラティリティなど、多岐にわたる要因をもとにトレーダーや投資家の心理を数値化したものです。
ビットコインの価格は95,500ドルを超えることができず、再び下落傾向にあります。
現在、直近高値付近の94,500ドルの重要な抵抗ラインを突破できず、価格は91,200ドルのサポートゾーンを再び試す可能性が高まっています。
具体的には、94,500ドルの抵抗を超えられない場合、さらなる価格下落が予想されます。
最初の主要なサポートラインは92,800ドルに位置し、次に重要なサポートは92,500ドル付近で控えています。
これらを下回る場合、短期的に91,200ドルまでの調整が起こる可能性が高いでしょう。
一方で、著名なプロトレーダーとして約50年の経験を持つピーター・ブラント氏は、12月29日にX(旧Twitter)で、ビットコインの価格が「ハンプ・スランプ・バンプ・ダンプ・ポンプ」パターンに移行する可能性を示唆しました。
x.comIf you are a Bitcoiner, take a look at this post from several years ago.
— Peter Brandt (@PeterLBrandt) 2024年12月29日
It describes the famous Hump Slump Bump Dump Pump chart construction in $BTC
Same thing could be happening nowhttps://t.co/GUVydv7F9b pic.twitter.com/dW3uAar3OQ
このパターンは、価格が上昇(ハンプ)した後に下落(スランプ)、その後回復(バンプ)、さらに大きな下落(ダンプ)を経て最終的に反発(ポンプ)するという価格のシーケンスを表しています。
一方で、CoinGeckoのブロックチェーン研究者であるPrem Reginald氏は、12月13日のレポートで、ビットコインが過去10年間で最も高いパフォーマンスを誇る資産であり、従来の資産クラスを26,000%以上も上回っていると強調しました。
Source: CoinGecko Report
同氏によると、2024年のビットコインは129%のリターンを達成しており、これが最も高い成績でした。これに続く資産としては、年初来32.2%のリターンを記録した金、そして28.3%のリターンを挙げたS&P 500が挙げられます。
市場は依然として不安定であるものの、ビットコインの歴史的なパフォーマンスと投資家心理の動向は、今後の展望において重要な指標となりそうです。