金融業界の重鎮、Edmond de Rothschild「エドモン・ド・ロスチャイルド（スイス）」財閥は、デジタル資産の新時代に足を踏み入れています。
最新のSEC（米証券取引委員会）による規制申告が示すところによれば、このグループはブラックロックのiShares Bitcoin Trust（IBIT）に420万ドル、グレースケールBitcoin Trust（GBTC）に82,121ドルを投資していることが明らかになりました。
これは、資産管理額が約1740億ドルにも上るエドモン・ド・ロスチャイルド・グループの戦略的な一環と見られます。
かつてはスイスの名門銀行として知られ、2019年に有名なスイスの銀行を非公開にする計画を発表しました。
伝説的なヨーロッパの金融帝国は、歴史上最も影響力のあるビジネスマンの一人であるメイヤー・アムシェル・ロスチャイルドによって18世紀に創設されたことに始まり、この家系は、ナポレオン戦争時にイギリス政府への資金提供で名を馳せました。
2018年、フランスのロスチャイルド＆コーとスイスのエドモン・ド・ロスチャイルド銀行という家族経営の二大柱は、長きに渡る商標使用を巡る争いに終止符を打ちました。
これにより、両家族が所有する金融機関がそれぞれ独立したブランドとして運営されることになりました。
2023年、アリアン・ド・ロスチャイルドは、エドモンド・ド・ロスチャイルドグループの重要な役割を担っており、彼女のリーダーシップの下で、銀行は新たな市場への進出と革新的な戦略を追求しています。
彼女は、夫であるベンジャミン・ド・ロスチャイルドの遺志を継ぎ、遺産とビジネスの未来を見据えて、家族の銀行を経営する最初の女性となりました。
彼女はロスチャイルド家の血筋ではないものの、家族の遺産を守りながら革新を推進しています。
一方、シカゴに本拠を置くロスチャイルド投資法人がGBTCへの投資を公表したこともありますが、これは別の組織であり、有名な銀行家族とは直接の関係はありません。
ロスチャイルド家の現存する相続人たちは、10億ドル以上の資産を有しているとされ、その影響力は今なお大きいです。
