仮想通貨FLOKI(Floki Inu)は、イーロン・マスク氏の愛犬の名前にちなんで作られたミームコインです。
イーサリアムネットワークとバイナンススマートチェーンの両方で動作し、ERC-20とBEP-20のトークンが存在します。
コミュニティ主導のエコシステムを目指し、NFTメタバースゲームやDeFiプロトコルなどのプロジェクトを展開しています。
コミュニティ主導の力を甘く見てはいけません。
デジタル通貨の世界では、コミュニティの力が市場を動かすことがしばしばあります。
その最新の例が、この犬をモチーフにした仮想通貨「Floki」の価格が、わずか24時間で100%以上も跳ね上がった出来事です。
この価格上昇の背景には、コミュニティによる供給量の2%をburn(焼却)という提案が可決されたことによるとデータにあります。
この提案には、投票者の約90%が賛成票を投じ、中でも最も多くのトークンをステーキングしたトップ投票者は、なんと1170億トークンを投じました。
x.comIT'S OFFICIAL: FLOKI DAO PASSES VOTE TO BURN 190,918,585,431.84 FLOKI TOKENS
— FLOKI (@RealFlokiInu) 2024年3月2日
The #Floki DAO has voted in favor of burning 190,918,585,431.84 $FLOKI tokens. At the current market value, this is worth over $24 MILLION.
In line with the decision of the Floki DAO, the tokens will… pic.twitter.com/uGu0XFU5p9
(burn)とは、トークンを市場から永久に削除し、誰もアクセスできないウォレットに送ることを意味します。
これにより、トークンの希少性が高まり、価値が上昇する可能性があります。
実際、Flokiは以前にも2023年1月に同様のイベントを実施し、その際には1100万ドル相当の1900億トークンが焼却されていることが、米CoinDeskの記事で分かっています。
これは、ネットワークのセキュリティ強化とトークンへの信頼感を高めるための一環でした。
しかし、このような焼却イベントは、常にリスクを伴います。
例えば、Multichain(マルチチェーン)ブリッジは、ユーザーが異なるネットワーク間でトークンを移動できる便利なプラットフォームでしたが、2023年7月の攻撃で1億3000万ドル以上が盗まれ、その後崩壊しました。
このような事件は、仮想通貨市場の脆弱性を露呈するものです。
市場の動向を見ると、ミームコインへの投資熱が再燃していることがわかります。
FLOKIの大規模な高騰に寄与した可能性が高く、ドージコイン(DOGE)、シバイヌ(SHIB)、ボンク(BONK)などの顕著なトークンの価格が、過去1週間で50%以上も上昇しています。
1週間で34.5%価格急騰の謎:SOL(ソラナ)の背後にある秘密 - CryptoWise’s blog
これは、投資家たちがユーモアと共感を感じるブランドやコンセプトに魅力を感じている証拠かもしれません。
今後の市場については、このようなトレンドが続く可能性がありますが、投資家は市場の変動性とリスクを常に念頭に置くべきです。
ミームコインは、そのユニークな文化的魅力と共に、予測不可能な市場の動きを示すことがあります。
投資家は、情報に基づいた意思決定を行い、自身のリスク許容度に合わせた投資戦略を立てることが重要です。
そして何より、仮想通貨市場は常に変化しているため、最新の動向に注意を払い続けることが求められます。