XRPの最近の下落をめぐり、投資家の間で失望感が広がっている。
XRPをめぐる最近の状況は、ポジティブな材料が揃っているにもかかわらず、価格が下落するという「逆説的な展開」に投資家の心理が揺さぶられている。
2025年8月に、約5年に及ぶSECとの法廷闘争が終結し、「XRPは有価証券ではない」との判決が確定した。法的リスクが解消され、米国市場での展望が一気に開けました。
そして、最近では米国初のスポット型XRP ETFが承認され、機関投資家の参入が期待される状況になった。
米国初、XRPスポットETFが上場 – 暗号資産市場への影響は？ - FIntCrypto
さらに、ProSharesでは、XRP先物ETFが2025年7月18日に正式ローンチされた。
また、ODL（On-Demand Liquidity）技術の普及 国際送金分野での実用化が進み、SBI Remitでは2025年の第1四半期だけで37億ドル（約5,500億円超）の送金実績がある。
XRPの実需は着実に拡大しているかのように見える。
XRP価格は現在2.80〜3.20ドルのレンジで停滞している
この停滞こそが「嵐の前の静けさ」なのか、それとも蓄積の兆候なのか、価格はまだ本格的なブレイクアウトに至っていない。
一方で、弁護士でありXRP支持者として知られるビル・モーガン氏は、その背景を「単純な市場の力学」と指摘した。
x.comThere is no mystery why XRP price is down the last 24 hours. Just playing follow the leader.
— bill morgan (@Belisarius2020) 2025年9月19日
This is the overwhelming reality and the most significant factor in XRP price movement which is heavily correlated with Bitcoin price dynamics. It is consistent with Ripple’s expert… pic.twitter.com/4Dci65VZwK
モーガン氏はXへの投稿で「XRPの価格変動の主因は、ビットコインの値動きとの強い相関関係にある」と言及した。
さらに、これはリップルの米証券取引委員会（SEC）との訴訟における専門家証拠として提示されており、SEC側もこの関連性を認めていると説明した。
モーガン氏は、リップルやXRPに関するポジティブなニュースが価格を大きく押し上げるという見方を否定。
「良いニュースは役に立たなかった」と率直に述べ、ビットコインこそが市場全体をリードし続けていると強調した。
この発言に対し、コミュニティからは「XRPはビットコインを背中に乗せられるのか」といったユーモラスな質問も寄せられたが、同氏は「いいえ」と即答。
x.comAre you saying that XRP can’t put bitcoin on its back, and carry it?
— Qrusty (@Awaqenow1982) 2025年9月20日
x.comNo.
— bill morgan (@Belisarius2020) 2025年9月20日
彼は、価格形成におけるビットコインの支配力を改めて強調する姿勢を崩さなかった。
議論は自然と「XRPはビットコインの影響から脱却できるのか」というテーマに発展した。
一部ユーザーからは、XRP Ledger上でビットコインをトークン化するなどの創造的な提案も出たが、モーガン氏はこれらを取り上げず、「XRPの価格パターンは十分に文書化されており、リップルの防衛戦略にも活用されている」と改めて相関関係の強さを示唆した。
ビットコインの支配力は、よく株式市場におけるAppleの存在感に例えられることもある。
ある投資家は「なぜ依然として大多数がビットコインに90%、その他に10%しか配分しないのか」と疑問を投げかけた。
これに対し、モーガン氏は「好むと好まざるにかかわらず、ビットコインは市場のリーダーであり続ける」と応じた。
現状では、XRPを含むアルトコイン市場はビットコインの値動きに従属しており、独自の材料が市場全体を凌駕する状況には至っていない。
つまり、現状のXRPはビットコインの値動きに強く依存しており、ポジティブな材料が出ても市場全体のトレンドを覆すことは難しい。
