
暗号資産市場は今日、ビットコイン主導で大きく崩れた。
BTCは一時10万7,000ドルを割り込み10万6,931ドルまで急落し、先週のFRBの利下げがあったにもかかわらず、主要サポートを維持できずに市場全体へ不安が広がっている。
アルトコインはさらに大きな下落となり、上位50銘柄は1日でほぼ4%の損失を記録した。
ビットコインのドミナンスは60.15%まで上昇しており、トレーダーがより安全な資産へ資金を移している動きがあるようだ。

個別では、イーサリアムが4.4%下落して3,704ドル、XRPは4.49%の下落、BNBは6.19%下落で1,021ドルとなった。
一方、ユニスワップとドージコインは特に厳しく、ユニスワップは一時9%下落し執筆時点では7.95%、ドージコインは7%の下落となっている。
今回の下落を引き起こした最大の要因は、FOMC後のパウエル議長の“慎重すぎるトーン”だ。
FRBは金利を引き下げ、12月までにQTを終了する可能性に言及したものの、12月追加利下げについては「保証されていない」と発言。
この一言で市場心理は一気に冷え込んだ。
CME FedWatchでは、12月の追加利下げ確率が90% → 69%へ急低下。
Source: CME FedWatch
1月の利下げ予想も約20%まで落ち込み、リスク資産全体で売りが加速。
SoSoValueのデータによると、昨日(米国東部時間 10月31日)のビットコイン現物ETFの純流出は1億9,200万ドルでした。
昨日最も多くの純流入を記録したビットコイン現物ETFはGrayscaleのETF GBTCで、1日あたりの純流入は687万8,800米ドルでした。
現在、GBTCの歴史的な総純流出は246億8,400万ドルに達しています。
昨日、最も純流出が多かったビットコイン現物ETFはBlackRockのETF IBITで、1日あたりの純流出は1億4,900万ドルでした。
機関投資家のムードも完全に後退している。
また、暗号資産のFear & Greed(恐怖・強欲指数)は36で恐怖状態を示唆している。
Source: CoinMarketCap
センチメントは明らかに弱気へ傾いている。
投資家たちは現在、慎重モードで市場が強気に振り切れてない証拠でもある。
追加の下落圧力
• 長期保有者の売り:10月だけで10万BTC以上が売却され、市場の重荷に。
• 弱かった10月相場:「アップトーバー」のはずが今年は逆に3.7%安。7年続いた強気のアノマリーが崩壊。
• 世界的なリスク回避ムード:米中の貿易摩擦、原油高、地政学リスクが積み重なり、安全資産への逃避が進行。
ビットコインはどこまで下落するのか?
短期保有者のコストベースである11万3,000ドルを回復できない場合、BTCは8万8,000ドルまで下落する可能性がある。
8万8,000ドルは実現価格に近く、過去の調整局面では“最終防衛ライン”として機能してきたゾーンだ。
ここを割り込むと、短期層の損切りが一斉に走り、典型的な“投げ売り”につながる。
逆に言えば、11万3,000ドルをしっかり上抜けて終値をつければ、弱気シナリオは無効化され、反発ラリーの条件が整い、次の抵抗11万5,000ドル付近を目指すだろう。
11月のBTC見通しは?
11月は目立ったマクロイベントが少なく、米国の政府閉鎖リスクで経済指標も不透明だ。
そのため、10万7,000〜12万3,000ドルのレンジ内で横ばい推移が続く可能性が高い。
一方で、一部のアナリストたちは12月のクリスマス“サンタラリー”に期待している。
QT終了、年末利下げの可能性、流動性改善このあたりが噛み合えば、2025年の年末にかけて再び強気トレンドが復活するシナリオも残されている。
テクニカル的に今注視すべきは
• 23.6%フィボナッチ付近の11万3,000ドル〜11万5,000ドル(抵抗)
• 61.8%フィボナッチ付近の10万ドル(主要サポート)

このどちらを明確に抜けるかで、次の大型トレンドが決まるだろう。

