2025年のインフレ見通しに関する連邦準備制度理事会（FRB）のタカ派的な姿勢を受け、ビットコイン価格は売り圧力にさらされ、暗号資産市場全体も調整局面に入りました。
ジェローム・パウエル氏は「Bitcoinを所有することは許可されていない…我々は法律の変更を求めているわけではない。」と述べました。
x.comJUST IN: 🇺🇸 Fed Chair Jerome Powell says "we're not allowed to own #Bitcoin" pic.twitter.com/SQnNfqnTni
— Bitcoin Magazine (@BitcoinMagazine) 2024年12月18日
FRBはベンチマーク政策金利を25ベーシスポイント引き下げることを発表しましたが、それに伴い、2025年に予定されていた利下げの回数が当初の想定よりも少なくなる可能性が示唆されました。
この発表を受け、ビットコイン価格は4.6%下落し101,300ドルに、イーサリアムは5.96%下落し3,600ドルに、それぞれ値を下げました。
XRPも例外ではなく、8%の下落を記録しました。
市場参加者の間では0.25%の利下げは予想通りの結果であり、一部のトレーダーにとっては強気の材料として歓迎されました。
x.comBREAKING: The S&P 500 falls sharply after the Fed cuts rates by 25 basis points, but raises inflation forecast.
— The Kobeissi Letter (@KobeissiLetter) 2024年12月18日
The Fed reduced their outlook from 3 to 2 rate cuts in 2025 and raised inflation expectations from 2.1% to 2.5%.
Inflation is back. pic.twitter.com/kKtEHD0IF0
しかし、FRB議長ジェローム・パウエルが示唆した「2025年にさらに2回の利下げ」が行われる可能性については、市場の期待を裏切る内容と受け止められ、一部ではタカ派的な政策転換として懸念が広がりました。
さらに、FRBは2025年のインフレ見通しを従来の2.1%から2.5%へと引き上げ、この修正が市場の不安を一層煽る結果となりました。
FRBの今回の決定と見通しの修正には、輸入関税の導入や多くの不法移民の強制送還、さらには財政赤字を拡大させる恐れのある次期トランプ政権の経済政策が影響していると考えられます。
このような政策変更の可能性がインフレ見通しの引き上げに反映されているとの見方です。
パウエル議長は記者会見で、今回の政策の調整は「中央銀行が米国経済のニーズに即して柔軟に対応する準備ができている」というメッセージを市場に送る意図があると説明しました。
それでも、市場は今回の政策の変化に敏感に反応しており、特に暗号資産市場では不安定な動きが続いています。
