ドージコイン(DOGE)は、最近の市場全体のラリーの中で、今月最も好調なパフォーマンスを見せる資産の1つとなっています。
過去24時間だけで価格が0.4ドルを超え、50%近く急上昇し、2021年以来となる高値圏まで戻ってきました。
週間利益は150%を超え、暗号資産ランキングでもXRPの時価総額を追い抜き6位に上昇し、個人投資家からの新たな関心を集めています。
小売投資家の関心が、今のドージコインの躍進を支えているようです。
IntoTheBlockの最新分析によれば、ドージコインは先週600万件以上の取引を処理しており、これは2月以降で最高の取引活動を記録したことを意味します。
x.comDogecoin processed over 6 million transactions last week, reaching its highest level since February.
— IntoTheBlock (@intotheblock) 2024年11月11日
With retail interest gradually returning to crypto, this signals that the memecoin momentum is far from fading. pic.twitter.com/G9jWvnUIOJ
この取引急増は、小売投資家が市場に再び戻りつつあることを示唆しています。
また、このようなミームコインへの関心の高さが、依然として衰えていないことを示しています。
XRPは現在、ドージコインに時価総額で追い越されていますが、XRPはまだ追い抜き返す可能性は十分にあります。
特に、XRPがSECとの裁判で完全勝訴した場合、法的なリスクが解消されることで決済通貨としての信頼がさらに高まるでしょう。
さらに、トランプ氏が仮想通貨の宿敵であるSECの委員長ゲイリー・ゲンスラー氏を解任すれば、法廷闘争においてリップル社が優位になるでしょう。
リップル社のCEOであるブラッド・ガーリングハウス氏は、X(旧Twitter)で、リップルの訴訟に関して「最高裁には進まず、控訴審で勝利を収める」と力強く宣言しています。
裁判の進展については、現在は相互控訴になっており、SECが控訴裁判所に対して提出する予定の法的書類、いわゆる「ブリーフ」(主張書)の提出期限が2025年1月15日に設定されています。
この日付を基に、裁判の次のステップが進んでいくため、2025年1月15日が次の注目ポイントと考えられます。
こうした状況が整えば、現物XRP ETF(上場投資信託)が実現する可能性も見えてきます。
ETFが実現すれば、投資家からの資金流入が促進されるため、市場でのXRPの価値が一気に上昇し、ドージコインを再び追い越す展開も期待できます。
加えて、XRPは国際送金や決済分野での実用性が評価されているため、裁判で良い結果が出れば需要が急激に拡大する可能性が高まります。
一方、ドージコインも決済手段としての注目度が高まっている一方で、その価格はコミュニティの影響を受けやすく、大きな価格変動を見せることがしばしばあります。
今回の急騰も例外ではありません。
XRPとは異なり、安定した成長や機能的な側面での評価というよりも、話題性や影響力の大きなイベントで注目を集める傾向があります。
こうした点からも、XRPが裁判で有利な結果を得た場合、その機能的な強みが注目され、ドージコインとは異なる観点での価値が再評価される可能性が高まるでしょう。
ただし、ドージコインもイーロン・マスク氏の支持を受けており、将来的にX(旧Twitter)やテスラでの決済銘柄として採用される可能性があります。
もしそうなれば、ドージコインも決済銘柄としての地位を確立し、XRPと並んでライバル関係にある存在となるでしょう。
それでも、XRPの決済機能はグローバルに展開されており、多くの国で利用が広がっています。
日本でも、リップル社はSBIホールディングスと強固な提携関係を築き、みずほフィナンシャルグループや三井住友信託銀行、りそな銀行、MUFG(三菱UFJフィナンシャル・グループ)とも提携をしており、XRPが日本市場で積極的に活用されるための基盤を築いています。
これにより、リップル社は日本をはじめとしたアジア市場で規制のハードルを乗り越えるための戦略的な動きを加速させてきています。
そのため、仮にドージコインがXやテスラで決済に採用されたとしても、XRPは引き続き多様な国々でのグローバル優位性を保つでしょう。
XRPがドージコインの時価総額を再び超えてトップ銘柄の地位を確立するチャンスは依然として存在しています。
最終的な結論は、裁判結果、決済機能としての役割、今後の国際展開によって左右されるため、どちらが優れているかを現時点で一概に断言するのは難しいところです。
しかし、将来的には、両者の激しい戦いがあることは間違いないでしょう。