金融ニュース(ブルームバーグ)によれば、アメリカの投資会社Cathie Wood(キャシー・ウッド)氏率いるArk Invest (アーク・インベスト)社は、イーサリアムに関連する取引ファンド(ETF)の計画を中止しました。
以前は、21Shares社と協力して、この種のファンドを設立するための申請書を米国証券取引委員会(SEC)に提出していました。
しかし、同社はビットコインに関連する現物ETFについては、21Sharesとの提携を継続すると発表しています。
会社は、イーサリアムが将来的に大きな変化をもたらし、価値があると信じていると強調していますが、イーサリアムETFの追求はしないという立場を明らかにしました。
この方針転換の具体的な理由は公表されていませんが、ブルームバーグのETFアナリスト、エリック・バルチュナス氏は、現在の「手数料戦争」が原因である可能性が高いと指摘しています。
x.com21Shares is doing the Ethereum ETF solo now, ARK has been dropped from the document and name, but they still remain partners on the Bitcoin and futures' ETFs. Also no fees in any of the new S-1s. Fee war on hold for now. https://t.co/e7RHiuwITw
— Eric Balchunas (@EricBalchunas) 2024年5月31日
この争いにより、ファンド発行者が利益を確保することが難しくなっているとのことです。
21Sharesは現在、イーサリアムETFを単独で運営しており、アーク・インベスト社は関連文書から名前を削除しましたが、ビットコインと先物ETFに関しては引き続きパートナーとして残っています。
また、新しい申請書には手数料に関する記載がなく、現時点では料金に関する競争は一時的に停止しているようです。
また、SoSoValueデータによれば、アーク・インベスト社は、最近1億ドルの資金流出を経験したと報告されています。