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猫ミームコインHAPPYの未来は?ボラティリティ低下と価格調整の行方

「HAPPY(Happy Cat)」は、Solana(SOL)ブロックチェーン上で発行された、猫をテーマにしたミームコインです。

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このミームの起源には、2015年に日本人がTwitterに投稿した猫の動画がきっかけでした。

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この動画は瞬く間に世界中で拡散し、猫をテーマにしたコンテンツとして非常に大きな話題を呼びました。

その後、この猫ミームはさまざまなゲームやプラットフォームで活用されるようになりました。

そして、ジャンプする猫の支持者であるコミュニティのメンバーたちがSolanaブロックチェーン上で「Happy Cat」という形で新たに発行を決定しました。

さらに、オリジナルの猫ミームの権利を持っていた人たちから知的財産権を取得し、トークンの信頼性を一層高めました。

このトークンは、コミュニティに楽しさとエンターテインメントを提供することを主な目的としており、猫好きやミーム文化を愛する人々に喜ばれています。

HappyCatのトークン供給の80%はアプリのプレイヤーにエアドロップされ、10%はSolanaアクションの保有者に配布され、残りの10%は流動性プールに追加され破棄されます。

流通供給と最大供給も3.33Bに達し、すべてが市場に出回っています。

Source: CoinGecko

このトークンは、2024年11月10日に上場してから約1週間で急激に人気を集めました。

コミュニティにおける熱狂的なファンがおり、日本人にも多くファンがいるようです。

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HAPPY(Happy cat)トークンは、上場時に初動で0.006382ドルから0.042630ドルまで約568%の上昇を記録しました。

その後、調整を経て再び0.018883ドルから0.057840ドルに上昇し、上昇幅は約206%となり、初動に比べてやや抑えられたものの、依然として大きな伸びを見せました。

しかし、最高値から記事執筆時点で約80%の急落があり、調整が進行しています。

Happy Catトークンの、4時間足チャートにおける現在の市場状況を総合的に分析すると、価格は下落トレンドを維持している一方で、いくつかのテクニカル指標には矛盾が見られます。

MVRV-Zスコアが11.99と高水準を示しており、市場の過熱感が依然として残っていることが分かります。

MVRV-Zスコアは、資産の時価総額と実現時価総額の差異を標準偏差で調整した値です。

値が10以上の場合は「過剰に買われている(オーバーバリュー)」と判断されることが多いです。

しかし、実際の価格は下落を続けており、このギャップは過去の高値で保有された資産が実現損益に影響を与えている可能性を示唆しています。

また、ボラティリティを表すATRが低下していることから、相場は一時的に動きが鈍化している状況です。

「0.001070」という値は非常に低いボラティリティを示しており、下落トレンドが継続しているものの、エネルギーが減少している可能性があります。

特に、価格が下落トレンドにある中でMVRV-Zスコアが高いのは異常です。

可能性として考えられるのは以下の2点です。

  1. 特定の大口投資家による売り圧力:

実現損益の計算に影響し、価格が下がっているのに指標上は買われすぎに見える。

  1. 古い価格帯で買われた資産が多い:

過去の買い手が高値で購入しているため、実現時価総額が偏り、スコアが不自然に高くなっている。

一方、資金流出を示すCMFは-0.02とほぼ中立的で、大規模な売り圧力は確認されていません。

下落トレンド中に「-0.02」という中途半端な値は、資金の流出がそれほど強くないことを意味します。

これは「本格的な売りが加速していない」という状況と一致します。

これらを踏まえると、現在の市場は迷いが生じており、方向性が不透明な状態にあると考えられます。

下落トレンドが継続する可能性が高いものの、ボラティリティの低下や資金流出の弱さから、一時的な調整や短期的な反発が起こる余地もあります。

ただし、MVRV-Zスコアの過熱感が解消されない限り、中長期的にはさらなる下落リスクが続くと予想されます。

今後注目すべきポイントとしては、出来高や資金流入の動向、そしてMVRV-Zスコアの低下が挙げられます。

これらの要素が変化することで、次のトレンドの明確化が期待されます。

特にATRが示す低ボラティリティの状況下では、明確なブレイクアウトが起こるまで待つ戦略が有効となるだろう。

短期的には戻り売りを狙った戦略が有効ですが、長期的には慎重な姿勢を維持し、トレンドが明確になるまで待つことが賢明です。

また、市場センチメントに影響を与えるニュースやファンダメンタルズの変化も注意深く観察する必要があります。

現状は下落トレンドの停滞期にあり、大きな上昇への転換には至らない状況です。

市場の過熱感が解消され、需給バランスが整うまで、大きなポジションを取るのはリスクが高いだろう。

一方で、日足チャートでは、MVRV-Zスコアの数値が(13.58)と非常に高い水準を示しており、過熱感がさらに強まっています。

長期的な利益確定売りが加速する可能性が高いと考えられます。

ATR(0.007714)の数値はボラティリティが4時間足と比較して高く、価格の変動幅が大きいことを示しています。

市場の不安定さが続いていると考えられます。

RSIは(50.10)と中立的な水準にあり、買いと売りの圧力が均衡している状況です。

現在の価格帯が市場参加者にとって適正と見なされている可能性はあります。

一方で、CMF「チャイキン・マネー・フロー」の(-0.28)という数値は資金流出が顕著で、買い手の勢いが弱いことを示しています。

売り圧力が市場を支配している状況といえます。

そしてMFI「マネー・フロー・インデックス」の(34.36)という値は、売られすぎに近い水準ではありますが、まだ完全にその領域には達していません。

買い手の勢いが著しく低下しているため、下落リスクが依然として高いと考えられます。

日足では、全体的に下落トレンドが進行しており、資金流出や売り圧力が価格を押し下げています。

RSIが中立的であることから短期的な反発の可能性もあるものの、MVRV-ZスコアやCMFが示すデータからは、長期的に下落リスクが依然として高い状況です。

特にボラティリティが増している点には注意が必要で、重要なサポートラインの動向を注視することが求められます。

まとめますと、4時間足では短期的なレンジ相場が続く可能性が高く、日足では長期的な下落トレンドが優勢な状況です。

慎重なポジション管理とともに、短期的な反発やボラティリティの増加に備えることが重要です。

特に日足での資金流出の動き(MVRV-Zスコア)が落ち着くまで、大きな上昇トレンドを期待するのは非常に難しいと考えられます。

ただし、4時間足のチャート上では、カップアンドハンドルパターン☕️の形成の一部である可能性を確認できました。

一般的に、カップアンドハンドルパターンが完成した場合は、強気のブレイクアウトが期待され、0.026233ドル付近までの上昇が見込まれます。

また、ブレイクアウト後に出来高の増加が確認されれば、さらなる価格上昇として、0.044460ドル近辺まで期待できるかもしれません。

しかし、現在の市場の弱気トレンドが継続し続けた場合はこのパターン形成は無効になるリスクがあります。

ファンダメンタルズ分析的には、最近HAPPYはポジティブなニュースが続いています。

立て続けの取引所上場の後、HAPPYトークンは、AISOLトークンとの新たなパートナーシップを通じて、Solanaブロックチェーン上のAIトレンド追跡プラットフォームに流動性を提供することを発表しました。

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この提携の特徴的な要素は、AISOLの購入がHAPPYトークンのロックを引き起こす点です。

具体的には$AISOLの取引が行われる度に、対応するHAPPYトークンが永続的にロックされる仕組みが導入されています。

この仕組みの狙いは、HAPPYトークンの需要を高め、その供給量を制限することによって、長期的な価値の上昇を図ることです。

AISOLプラットフォームがSolanaネットワーク上でAI関連のトレンドを追跡し、解析する役割を果たす中で、HAPPYトークンがその取引の中で重要な役割を担うことになります。

このような流動性提供のモデルは、両者のエコシステムの活性化を促し、投資家にとっても魅力的な機会となる可能性もあります。

HAPPYトークンは、知的財産権を取得し、複数の取引所に上場し、パートナーシップを発表するなど、一定の信頼性を示しています。

しかし、これらの要素だけでは、HAPPYが詐欺トークンでないことを証明するには不十分です。

プロジェクトの安全性や信頼性を評価する際には、第三者によるスマートコントラクト監査や、流動性ロック期間の解除情報、運営者の透明性など、複数の要素を総合的に検討する必要があります。

現時点で、HAPPYトークンは新興のプロジェクトであり、流動性ロック解除の具体的な日付が公式サイトやSolScanに記載されていないなど、透明性に欠ける部分があります。

そのため、プロジェクトの信頼性については疑問が残ります。

特に、価格が史上最高値からわずか短期間で-80%も暴落し、現在も低迷している点は、投資家にとって不安材料となるでしょう。

このような状況では、ラグプル(詐欺的な資金引き出し)が発生するリスクも十分に考えられるため、慎重な判断が求められます。

また、一部の健全なコミュニティメンバーが(TG)「テレグラム」グループから運営者側によって強制的に排除されており、運営者が自分にとって不都合な人物を除外し、コミュニティをコントロールしてるのも懸念材料の1つです。

これにより、最近コミュニティは減少傾向にあります。

これらに対して透明性を求める声も必要となってくるだろう。