
ビットコイン、FOMC後に急落、8億ドル超のポジションが清算
今週、暗号資産市場は再び大きな波に飲み込まれた。
ビットコイン(BTC)は一時108,000ドルまで急落し、その後わずかに反発して110,000ドル台を回復。
しかし、この急変動の裏では、主要取引所全体で8億1,700万ドル以上のレバレッジポジションが強制清算されている。
市場は当初、米連邦準備制度理事会(FRB)による25ベーシスポイント(0.25%)の利下げをポジティブ材料として受け止めていた。
低金利は一般的に、ビットコインやイーサリアムといったリスク資産に資金が流れやすくなる要因だ。しかし、楽観は長く続かなかった。
FOMC会見でパウエル議長が「12月の追加利下げを保証するものではない」と発言したことで、市場心理は一転。
投資家の間に慎重ムードが広がり、アナリストたちはこれを典型的な“sell the news(ニュースを売る)”反応と分析している。
CoinGlassのデータによると、過去24時間で約21万5,000人のトレーダーが清算を受けた。
最大の単一清算はBybitで発生し、1,100万ドル以上のBTCロングポジションが吹き飛んだという。
過去24時間では、全体の強制精算が11億ドル(約1,695億4,847万円)に達していた。

Hyperliquid、Bybit、Binanceなど主要取引所では数億ドル規模のポジションが一掃され、市場がいかに高レバレッジ化していたかを浮き彫りにした。
これらの強制売却は価格をさらに押し下げ、連鎖的なパニックを引き起こす形となった。
ビットコイン(BTC)は米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ発表後、前日比3.67%安の108,373ドルまで下落した。
この動きは、単なる短期的な売り圧力にとどまらず、市場が量的引き締め(QT)の実質的な終了を織り込み始めている可能性を示している。
テクニカル面では、ビットコインは23.6%フィボナッチ・リトレースメントが示す108,820ドルのサポートラインを下方ブレイクし、現在この水準付近で推移している。

この水準は、直近上昇トレンドの中で市場が意識してきた重要なサポートであり、買い手と売り手の攻防が続いている状態だ。
もしこの23.6%フィボナッチサポートが維持されれば、センチメントの回復とともに38.2%フィボナッチ付近の112,500〜50%フィボナッチ付近の115,000ドルへの反発局面が再び訪れる可能性がある。
一方で、売り圧力がさらに強まる場合、ビットコインは108,000ドルを割り込み、次の節目である106,000ドルの再テストに向かうリスクもある。
短期的には、この108,820ドル付近の攻防が、市場全体の方向性を決める重要な分かれ目となりそうだ。
オンチェーンアナリストのアリ・マルティネス氏は、今年のFOMC会合6回のうち5回がBTCの短期調整と一致していると指摘した。
x.comOut of the six FOMC meetings held so far this year, five have coincided with Bitcoin $BTC corrections, while only one resulted in a short-term rally. https://t.co/eLsDxILIvG pic.twitter.com/JLxf6J1uIy
— Ali (@ali_charts) 2025年10月29日
唯一の例外は短期上昇につながった1回のみであり、「FRBの決定は短期的なボラティリティを誘発する傾向がある」と分析している。
11月の展望:再び安定フェーズへ?
米中間の貿易センチメント改善がわずかな安心感を与えているものの、市場は依然として神経質だ。
アナリストの一部は、FRBが年内後半に流動性拡大策を実施する場合、ビットコインが11月中に115,000ドル台で安定推移する可能性もあると見ている。
短期的な動揺の中で、流動性とマクロ経済政策の舵取りが、今後数週間の暗号資産市場を左右することになりそうだ。

