
水曜日の早朝、世界の株式市場と米国株式先物は上昇した。
前日のウォール街は、米中貿易をめぐる複雑なレトリックや、主要銀行の好決算、そして連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長による追加利下げ示唆が交錯し、方向感に欠ける展開だった。
パウエル議長は全米ビジネス経済学協会(NABE)の会合で、FRBの貸借対照表縮小(QT)プログラムが終盤に差し掛かっていると述べ、労働市場の軟化を背景に、年内の利下げに備えていることを示唆した。
準備金水準についても「十分な流動性をやや上回っている」と述べ、近くQTを停止する可能性を示した。
CME FedWatchツールによると、年末までに0.5ポイントの利下げが実施される確率は95%と、1週間前の79%から大幅に上昇しており、市場はFRBのハト派姿勢をほぼ織り込みつつある。
こうした金融緩和期待を背景に、暗号資産市場にも資金が戻り始めている。
Source: finviz
SoSoValueのデータでは、火曜日の米国スポット型ビットコイン(BTC)ETFの純流入額は1億258万ドルと、前日の3億2,600万ドルの流出から反発。
フィデリティの「ワイズ・オリジン・ビットコイン・ファンド(FBTC)」が1億3,267万ドルの流入を記録した一方、ブラックロックの「iSharesビットコイン・トラスト(IBIT)」は3,079万ドルの流出にとどまった。
現在、すべてのスポットBTC ETFの純資産総額は約1,535億5,000万ドルに達し、ビットコインの時価総額の約6.82%を占めている。

累計流入額は625億5,000万ドルと、機関投資家の関心が依然として高いことを示している。

金利が低下すれば、債券や預金などの利回り資産の魅力が相対的に低下するため、成長株やデジタル資産といったリスク資産への資金流入が加速する傾向がある。
先週後半には取引不安から暗号資産価格が一時急落したが、FRBの利下げ観測が強まる中、ビットコイン市場は再び上昇ムードを取り戻しつつあるようだ。

